悪徳競馬予想情報会社手口

当時の大手悪徳競馬予想情報会社ホースライン、ＵＦＪ、矢作研究所、栗東総研、コアテッド、青木研究所、ドリームフューチャー・・・等々。今は、社名を変えて存続しているかと思います。当時有名な競馬情報会社は全て試しました。有名だからと言って安心出来ないのがこの悪徳競馬予想情報会社なのです。どこも似たようなもので、今も根本的な手口はさほど変わっていないと思います。
①レース前の適当な電話録音予想
②レース後の的中結果電話録音報告
③毎週送られてくる薄い情報誌
④特別会員レース
⑤競馬予想会社脱税
⑥優良競馬予想情報会社の発見と借金完済

①レース前予想

　馬連で３、４点の提供がほとんどです。１、２番人気と超大穴の買い目を混ぜ、穴がくる期待を持たせてます。まぐれで穴的中もありますが１年に１度あるかないかでしょう。落ち着いて普通に見れば素人予想です。コンスタントに万馬券的中する競馬予想情報会社もありましたが、買い目が１０点以上あったりして現実的には元手回収不可能です。悪徳競馬予想情報会社とは違いますが似た様なものです。一般会員コースでも特別会員コースの提供が行われる時があります。レース提供時間に電話を掛けると電話回線がパンクしたかのように繋がらなくなります。そして後の的中結果報告で、レース提供して的中したかのような大嘘をつきます。そこで、「特別会員コースであれば確実に買い目の伝達が出来ます。」と嘘をつき１０万も２０万もする特別会員コースへの入会をさせようとします。ここで入会してしまうとあなたは永遠と悪徳競馬予想情報会社探しをしてしまうでしょう。

②レース後的中結果報告

　ここが、まさに催眠術とでもいいますか、巧みな話術で騙されます。特別会員がいないにもかかわらず、特別会員レースであたかも的中したかのような報告をします。 ①の電話のパンク（電話線を抜く）時の的中報告も同様です。たまには、まぐれでメイン以外のレースが当たる時がありますが、これぞと言わんばかりに宣伝しまくります。（「事前に当社のみが入手した厩舎からの裏情報」などと言う）メインレースがはずれると非常に申し訳無さそうに謝ります。ほとんど、毎回同じ人物が報告するのですが非常にうまいです（笑）。もちろん演技ですが。今の振込み詐欺にこの話術は繋がっているのではないでしょうか？そして最後に次週のレースの説明が行われます。これも当たり前のように、「当社が某騎手から裏ルートで極秘情報を入手しました」などと期待を持たせます。この催眠誘導報告にはまると、この悪徳競馬予想情報会社からは、なかなか抜け出せないでしょう。

③毎週送られる情報誌

　②の電話報告内容とうまく合わせて「裏情報を入手した」などと書かれています。裏の組織・闇組織で、あたかも裏情報が取引されているかのような大嘘が書かれています。当時は信じきっていたので、「へぇーそうなんだ」と思って読んでいました。大変馬鹿らしいことです。実はこれで裏情報の存在を信じさせているわけです。他には情報誌は、当然先週の的中結果が記載されますが、実は一般会員と特別会員用の２種類が存在します。一般会員用には、特別会員コースで提供したレースが的中したと大嘘を記載しているのです。特別会員用はその逆で不的中報告が書かれています。まさしくこれは詐欺以外の何ものでもありません。自分はこれを知った時は、愕然としました。これを知るまでにすでに数百万円の借金が出来ており気力が無くなったのを覚えています。これでもまだ、あなたは悪徳競馬予想情報会社を信じますか？

④特別会員レース

　どうして、このコースに入りたくなるのか？答えは、「裏情報で絶対的中」を謳っているからです。しかも、一般提供のレースで偶然にも数レース的中することがあります。そして的中報告の中で「実はあのレースは最上部顧問からの指令で当社の実力を披露するための特別会員レースであった」などと、偶然の的中をうまく利用し報告するのです。かわいそうなことに偶然その時の一般会員は、「すごい！これなら上のコースで、バリバリ儲かる！」と思わされてしまうわけです。これで、ほぼ特別会員に入るのは間違いありません。一般的に考えると優良競馬予想情報会社で何十万円もする高額な特別会員コースはありません。

⑤競馬予想会社脱税

　当時、騙されたホースライン、ＵＦＪですが、その後たまたま新聞で、「競馬予想会社、脱税で逮捕」と小さな記事で載っていました。競馬予想詐欺ではなく脱税です。なんと、社員は１人で高級外車を何台も所有してたそうです。こんなところに自分の何百万もの大金が流れていたかと思うと、そりゃー悔しくて悔しくて。今、思えば詐欺で訴えてやればよかったですが。当時はそんな気力もありませんでした。自分には４３０万円の借金が残るだけでした。